ハワイから世界に広がる親から子へ語り継ぐ環境保全活動のドラマ

誰もが知ってるあのゲームのワールドオーナーが目覚めた環境保全活動とは?

ハワイで環境問題に対して意識の高い人なら、HENK B. ROGERS (ヘンク・B・ロジャース/以下、ヘンク氏)を知らない人はいないだろう。かつてゲームクリエイターとして日本在住経験もあり、ビデオゲームの最高傑作「テトリス」の全世界著作権とライセンスを有するヘンク氏。

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彼がエネルギー問題に真剣に取り組み始めたのは遡ること10年前。当時、ヘンク氏は自分の会社を売って巨額の富を手にしたばかりだったが、その僅か1カ月後に心臓発作に襲われたのだ。救急車の中で思ったのは「まだ全然お金を使ってないのに冗談だろ」「自分にはまだ何かするべきことがあるはずだ」という、大きな大きな疑問と言い知れぬ使命感だったそうだ。そして搬送された病院で読んだ小さな新聞記事によって彼のその後のミッションは、まるで運命に導かれるよう決まったのである。

珊瑚礁の保全が未来につなげる海洋平和。Blue Planet Foundationの決意と意外な試み

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そのときヘンク氏が読んだ記事というのは「今世紀の終わりまでに世界中の珊瑚が絶滅する」という内容の記事だった。あまり知られてはいないのだが、珊瑚は海洋全体の生態系の3分の1をつかさどる海の世界で非常に重要な役目を担っている。その珊瑚の存続を大きく左右する“気候変動”や“海抜上昇”などのすべての原因となっている化石燃料を終わらせなければいけないとハンク氏は当時思い立ち、その活動のために私財を投じ非営利団体『ブループラネット・ファウンデーション』を2007年設立することとなるのだ。

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現在ハワイの原油輸入額は年間50億ドル、その40%は電力に使われているという。ハワイには太陽熱・風・地熱・波力など、それこそ無料の自然エネルギーが無尽蔵にあると考えられているものの、現実はそれが一般的に有効に活用されているとは言い難い。そんな市民の意識と行政に対して、ブループラネット・ファウンデーションが見出した新たな試みとして目を見張るのが、小学校の児童が家庭訪問して30万個の電球をLEDに替えるというプロジェクト。電球を替えるだけで大きな電力節約になり、それを子どもたちが大人に対して説明すれば人々も理解しやすいというものだ。理解・周知を得るために子どもたちをも巻き込んだヘンク氏の発想は、ただ効果に注視しているだけでなく、親から子へ受け継ぐ環境保全の輪を一過性のものではない思想として広めることで根底からこの問題に取り組んでいるとは言えないものだろうか?一風変わったドラマティックなこの活動と発想、ハワイを知る上で、是非みなさんにも知っておいて頂きたい。

Blue Planet Foundation オフィシャルサイト (英語サイト)
Blue Planet Foundation オフィシャルFacebook

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